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Thomas HardyのThe Son's Vetoをめぐって

フォーマット:
論文
責任表示:
大桃, 道幸
言語:
日本語
出版情報:
群馬大学医学部保健学科, 2006-03
著者名:
大桃, 道幸  
掲載情報:
群馬保健学紀要
ISSN:
1343-4179  CiNii Research  Webcat Plus  JAIRO
巻:
26
開始ページ:
125
終了ページ:
132
バージョン:
VoR
概要:
application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />Thomas Hardyが小説家としての円熟期に書いた短編小説The Son's Vetoは,村の牧師Twycott氏と結婚した田舎娘Sophyの悲劇的な人生を描いた作品であり,中心テーマは階級(意識)である。Sophyの結婚は彼女自身の階級意識によって規定され,Twycott氏の死後,彼女の人生は息子のRandolphの階級意識によっ て支配される。Randolphは階級意識が強く,自分の出世しか念頭にない偏狭な人間である。Hardyは彼の人物像を過不足なく描き,彼を非難することで,このような人間性に欠けるエリートを育てるパブリックスクールや大学の教育を糾弾している。また,The Son's Vetoには,階級の問題と絡み合う形で,農村と都会の対立というテーマが織り込まれていて,Sophyとその息子との対立は農村と都会との対立であるとも理解できる。Hardyの長編小説では,主人公が外の社会に出て行くことにより,階級という障壁にぶつかり,希望をくじかれるというパターンが一般的である。しかし,The Son's Vetoでは階級の壁が家族の中にまで侵入しているのが特徴で,階級の問題がより深刻化していることを示すものであり,Hardyの危機感の現れと思われる。 続きを見る
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