1.

論文

論文
角田, 明美 ; 望月, 留加 ; 神田, 清子
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  66  pp.201-209,  2016-08-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />【背景・目的】苦悩の中で限られた人生を最期まで自分らしく生ききるためには, 希望を見いだす支援は重要である. 本研究の目的は, 死を認知した再発・進行がん患者が希望を見いだすプロセスを明らかにし, 希望を見いだす看護支援を検討することである. 【対象と方法】16名の再発・進行がん患者を対象として半構造化面接を行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA) を用いて質的帰納的に分析した. 【結果】死を認知した再発・進行がん患者が希望を見いだすプロセスは『気持ちの葛藤から自己と対峙し自らの力を信じる体験』『ごく普通の日常が残された時間の希望と気付く体験』から構成され,『希望を見いだす推進力』がプロセスが全体を支えていた. 【結語】希望を見いだす看護支援は,再発・進行がん患者が気持ちの葛藤を経て自分の力で希望を見いだすことができるため,そのプロセスに寄り添う看護支援が重要であることが示唆された. 続きを見る
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論文

論文
Sunaga, Michiko ; Futawatari, Tamae ; 砂賀, 道子 ; 二渡, 玉江
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  63  pp.345-355,  2013-11-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />要旨【目的】がんサバイバーシップにおける回復期にある乳がんサバイバーのがんとともに生きるプロセスを明らかにし, 看護支援の示唆を得ることである. 【方法】19 名の乳がんサバイバーを対象として半構成 的面接を行い, 修正版グラウンデッドセオリーアプローチにて分析した. 【結果】乳がんサバイバーががんと共に生きるプロセスは『がん体験の肯定的意味づけと価値観の転換』,『生涯続く不確かさへの懸念』,『生きることを支える力』から構成された.それは,いつ再発・転移するかわからない不確かさの中でがん罹患の意味を見出し, 現状を肯定的に意味づけながら価値観を転換するプロセスであった. その中で, 家族や同病者など相互関係の中で支えられている実感と, 未来への希望に繫がる確信を得ることが生きることを支える力となっていた. 【考察】看護支援として, サバイバー自身が現状を肯定的に意味づけながら価値観を転換できるように, 個人に必要な情報提供, コーピングスキル獲得に向けた教育的介入, 心理的支援, 継続的な医療体制整備の必要性が示唆された. 続きを見る