1.

論文

論文
茂木, 健司 ; 笹岡, 邦典 ; 樋口, 有香子 ; 根岸, 明秀 ; 橋本, 由利子 ; 外丸, 雅晴
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  57  pp.239-244,  2007-08-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />【背景・目的】口腔に存在する多数の常在菌は局所的疾患の原因となるだけでなく, 全身的障害をも引き起こす. そのため, 口腔ケアは全身疾患予防の観点から重要視 されている. 今回, 各種含嗽剤による口腔常在菌数減少効果について検討した. 【対象と方法】健常成人21名に対し, 含嗽前の唾液, および7%ポビドンヨード30倍希釈液, 薬用リステリン(R)(青色)原液, 薬用クールミントリステリン(R)(黄色)原液, おのおの30mlを, 15秒間口腔内に貯留後の唾液を検体とし, 一般細菌, カンジダの培養後, 含嗽剤作用前後のコロニー数を比較した. 【結果】一般細菌は, 含嗽前では全例から検出されたが, 含嗽後では69~93%で減少した. カンジダは, 含嗽前では27~47%に検出され, 含嗽後では25~88%で減少していた. いずれも薬用リステリン(R)(青色)の減少率が高かった. 【結語】含嗽剤を口腔に貯留することにより, 一般細菌, カンジダを減少させる効果が認められ, 特に薬用リステリン(R)(青色)の効果が高かった. 続きを見る
2.

論文

論文
外丸, 雅晴 ; 茂木, 健司 ; 笹岡, 邦典 ; 神野, 恵治 ; 山口, 徹
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  56  pp.19-23,  2006-02-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />【背景と目的】 口唇機能の簡便でかつ定量的な評価のため, 新しい口唇圧測定装置を開発し, 臨床応用の可能性について検証した. 【対象と方法】 口唇圧測定装置 は口唇圧センサーと圧力計から構成されている. 口腔機能に異常がないと診断された健常者40人 (男性20人, 女性20人, 平均年齢26.9±3.6歳) を対象にして, 口唇閉鎖時および口笛時の口唇圧を測定した. また, 下唇癌患者の術前・術後の口腔機能評価の一環として口唇圧測定を行った. 【結 果】 口唇閉鎖圧 (平均値±SD) は, 96±26 g/cm2 (男性104±31 g/cm2, 女性89±26 g/cm2) と男性の方が女性より約16%高かった. また, 口笛時の口唇圧は, 72±36 g/cm2 (男性81±40 g/cm2, 女性62±30 g/cm2) と同じく30%高かった. 【結 語】 本測定器は, 表情筋を支配する顔面神経の障害をもたらす各種の顎顔面領域疾患や, これらの疾患に対する手術後の機能障害を客観的に評価する際に有用であると考えられた. 続きを見る