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1.
論文 |
内田, 陽子
概要:
application/pdf<br />Journal Article<br />本研究の目的は, 地域住民に対して, 尿失禁予防・対処活動を継続するためのカレンダー表を配布し, その記載と活動の実施状況, その評価を明らかにすることであ
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る. 対象はA市開催の介護予防講座の尿失禁予防講演会に参加した住民100人とした. 方法は, 第一段階として, 講演会参加者に対して骨盤底筋体操, 水分摂取の工夫, 便秘予防の3カ条を1ヶ月間実践してもらうカレンダー表を渡し, 郵送返信してもらった. つぎに, 第二段階として, 第一段階のカレンダー返信者に対して, 骨盤底筋体操実施の有無だけを記載する3ヶ月間のカレンダーを郵送した. 結果, 第一段階での返信者は 20人であり, 1ヶ月間(30日間)3カ条すべてを実施した日数の割合は30日間の61.8±29.8%を占めた. また, 排尿症状をもつ者でそれが改善した者が4人いた. 第二段階での返信者は10人であり, 3ヶ月間における実施した日数の割合は90日間の78.7±17.0%であり, 排尿症状をもつ者での改善者は5人いた. 以上のことから, 予防活動継続のためには目的と活動の項目を絞ったカレンダー表の戦略が有効である.
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2.
論文 |
内田, 陽子 ; 河端, 裕美
概要:
application/pdf<br />Journal Article<br />本研究の目的は神経難病患者に対して訪問看護のアウトカム評価を明らかにすることである. 対象はA脳・神経疾患の専門病院併設のB訪問看護ステーションでケアを受け
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ている神経難病をもつ利用者7名である. アウトカム評価の方法は日本版在宅ケアのアウトカム評価表及びSEIQoL-DWのQoLの測定方法を用いて, 訪問看護での3ヵ月前後の変化を測定した. その結果, QoLが最高値持続, 改善した事例は5事例であり, 訪問看護師によるアウトカム評価においても改善,悪化傾向が同じ数の傾向にあった. QoL が低下している事例は2事例であり, アウトカム評価においても悪化傾向が多かった. よって, 訪問看護師は徐々に悪化していく神経難病患者に対しても改善傾向に着目し, アウトカム評価に対する働きがけが必要である.
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3.
論文 |
上山, 真美 ; 内田, 陽子 ; 小林, 千鶴
概要:
application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は,介護支援専門員をはじめとする支援者に対して行った,高齢者の排尿\nケアに関する学習会の評価と介護支援専門員が困難と感
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じた事例の課題を明らかにすることで\nある。対象は,A地区の排尿ケアに関する学習会に参加し,協力の得られた50名とした。方法\nは,自記式質問紙法とした。結果,職種にかかわらず,約75%の者が,排尿ケアに関して困難\nと感じた課題を持っていた。学習会の内容については,約90%の者が役に立つと回答していた。\n一方,排尿日誌において学習した内容を実践してみようと思うと回答した者の得点は,役立つ\nと回答した者の得点に比べて低く有意な差がみられた(p=0.003)。また,全体で多かった課題\nは,「尿失禁の具体的ケア方法」,「受診を勧める時期」,「尿失禁のタイプ診断」であった。一方,\n介護支援専門員がその他の職種に比べて有意に高かった課題は,「オムツの種類・選択」であっ\nた。以上より,対象に合わせてオムツ選択ができるフローチャートやタイプ別排尿ケアアセス\nメント方法のフローチャートを開発し,それらを活用できるようにすることが求められる。
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4.
論文 |
内田, 陽子 ; 梨木, 恵実子 ; 小玉, 幸佳 ; 河端, 裕美 ; 鈴木, 早智子 ; 高橋, 陽子 ; 斉藤, 喜恵子 ; 滝原, 典子
概要:
application/pdf<br />Journal Article<br />【背景・目的】病院スタッフからみた老人看護専門看護師臨地実習の評価を明らかにすることである. 【対\n象と方法】調査協力に同意が得られた病院スタッフ74名に
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対して, 自記式質問紙法を行った. 【結果】\n実習生の関わりとCNSの6つの役割に対する評価は「学生のケアプランは良かった」 「スタッフに対する意\n見,アドバイスは良かった」等について高得点を示した. その他, 「根気よく関わる大切さがわかった」等のス\nタッフ自身への良い変化の回答もみられた. しかし, これらの得点は, 看護師とそれ以外のスタッフでは差が\nみられた. 【結語】学生はスタッフに実習や役割を理解してもらうことが必要であり, そのためには, 他\n職種に対する積極的な関わりが必要である.
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5.
論文 |
内田, 陽子 ; 清水, さゆり ; 杉山, 学 ; 高橋, 陽子 ; 加藤, 綾子
概要:
application/pdf<br />Journal Article<br />【目的】認知症ケアのアウトカム評価票の項目別にみた重み付け得点と影響する評価者の因子を明らかに\nすることである. 【方法】第1段階の調査ではA県で行われた
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ケアマネジャー研修とA県看護協会の研\n修に参加した計542人を対象に評価票の大カテゴリーの重み付け得点化を行った. 第2段階の調査では, 脳\n神経疾患を専門に扱う美原記念病院とその関連施設で働く認知症経験をもつ職員22人を対象に, 大・中カテ\nゴリーに対する重み付け得点化を行った. 分析はAHP理論を活用した. 【結果】第1調査では重み付け\n得点に関連する評価者の因子は職種, 所属機関, 経験年数であった. 第2調査では背景条件との関連はみられ\nなかった. 両調査とも「その人らしい生き方」に対する得点は高かった. 【結論】これらの評価者の因子\nの調整を行い, 重み付け得点化を行う必要がある.
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6.
論文 |
内田, 陽子 ; 上山, 真美 ; 小泉, 美佐子
概要:
application/pdf<br />Journal Article<br />【目的】本研究の目的は, 看護学生の実習前後における認知症高齢者のアウトカム判定とケア実施率の関\n係を明らかにすることとした. 【対象と方法】対象は, A
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大学3年生で調査協力の得られた38人の看護学\n生とその受け持ちの認知症高齢者38人である. 方法は, 学生に実習前後での受け持ち認知症高齢者の状況に\nついて「認知症ケアのアウトカム評価票」に記入してもらった. 【結果】アウトカム評価26項目の信頼性\n係数クロンバックα係数は, 1回目は0.85で2回目は0.83であった. アウトカム変化率で最高値維持が高\nかったアウトカム項目は, 「周辺症状(行動障害)」で, 改善は「コミュニケーション」, 「過去の趣味・生きが\nいの現実」, 維持は「着替え」, 悪化は「なじみの暮らし継続」, 最低値維持は「役割と発揮の有無」であった. \nケア実施率では,『目をみて話す』が高かった. 【結語】実習においては認知症高齢者の「コミュニケー\nション」等の改善が期待でき, 環境整備のケアは症状の改善をもたらす.
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7.
論文 |
内田, 陽子
概要:
application/pdf<br />Journal Article<br />【目的】認知症ケアのアウトカム項目を明らかにし, アウトカム評価票原案を開発することを目的とした.\n【方法】文献検討, 質問紙調査, 専門家による検討によ
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り進められた. 【結果】既存の文献では認知症症\n状, 生活行動, 幸福感, QOL, 介護負担の領域にアウトカムがまとめられた. 認知症ケア経験者対象239 人から\nは, 精神的安定, 生活行動, 認知症症状, 在宅療養継続などのアウトカムが明確になった. また, 在宅で認知症\nケア経験者25人からは「笑顔, 不安なく安心して暮らせる, 楽しく喜ぶ」に重要度が高かった. 【結語】専\n門家の検討により, 最終的に以下の特徴をもった認知症ケアのアウトカム評価票を作成できた. ①アウトカ\nムの主項目は「認知症症状・精神的安定」, 「生活・セルフケア行動」, 「その人らしい生活」, 「介護者の負担」\nで構成された. ② 2時点の状態をアセスメントし, 該当する番号を書き, 両者を比較して最高値持続, 改善, 維\n持, 悪化, 最低値持続と判定する. ③アウトカムを高めるためのケア項目を設定した.
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8.
論文 |
内田, 陽子 ; 磯田, 哲夫
概要:
application/pdf<br />Journal Article<br />【背景・目的】 本研究の目的は, 優光商会が開発した自分流枕の癒しと睡眠の主観的評価, 及び看護へ応用するための改良点を明らかにすることである. 【対象と方
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法】 方法は健康人31人を対象にし, 自分流枕と普段枕を使用して, 7日間連続して調査票への記入を依頼した. 調査票は睡眠に影響を与える背景条件, 枕を使っての寝つきや熟睡感, 枕の高さや肌さわり, 癒された感じなどの主観的評価項目から構成されている. 【結 果】 熟睡感, 枕の高さ, 肌さわり, 居心地, 癒された感じについては自分流枕のほうがよい評価が得られた. 特に肌さわり, 居心地, 癒された感じについては初日から普段の枕に比べて有意な差がみられた. 逆に取り扱いの面倒さは, 自分流枕のほうが面倒であると感じる者が多かった. 【結 論】 自分流枕の主観的評価は高かった. この枕を改良して, 術後患者の安楽枕等への活用の可能性が考えられた. また, 高さ調整の際に小さなパイマーがこぼれ, 乳児や高齢者が謝って口にする可能性があり改良が必要である.
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9.
論文 |
内田, 陽子 ; 新井, 明子 ; 小泉, 美佐子
概要:
application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は群馬大学医学部保健学科での老年看護学実習の評価を行い,学生の高齢者に対する看護実践のやる気を高める条件を明らかにするこ
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とである。対象は2004年5月から7月にかけてS介護老人保健施設で実習をした39人の本大学の学生である。調査は学生の実習終了最終日に学生に質問紙を配布し,各自記入をしてもらった。質問紙の主な調査項目は,(1)学生の高齢者看護実践のやる気の程度と,それに影響する条件として(2)学生の背景条件,(3)受け持ち高齢者の背景条件,(4)実習における学習の程度に関する項目を設定した。結果,1,学生にとって受け持ち高齢者へのアセスメントや看護実践に対しては教員が,他の高齢者に対する看護実践では看護師が有効であると認識していた。 2,学生の看護過程や技術に対しての自己評価は高かった。3,痴呆棟に実習に行った学生のほうが,高齢者から拒否された経験が生かされ関わる自信がついていた。4,学生の今後の高齢者に対する看護実践のやる気と有意な正の相関がみられた項目は,「アセスメントができた」,「実習が楽しかった」,「介護老人保健施設に就職したい」,「元来実習が好きである」,「受け持ち高齢者に拒否された経験があった」,「受け持ち高齢者に対する看護技術の実践」であった。「受け持ち高齢者の排泄が自立している」については負の相関がみられた。5,学生のやる気はグループ毎に相違があり,最も有効なやる気を高める条件は「実習が楽しかった」であった。痴呆高齢者に拒否されても,日々のケアのなかで患者と分かり合えることを促す指導を実践していくことが求められる。教員は授業としての実習を展開するなかで,学生の気持ちや表情を観察し,学生が問題解決のどの過程にあるか,満足いく実習ができているか常に確認していく必要がある。
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