1.

論文

論文
Kano, Taro ; Kanda, Kiyoko ; 狩野, 太郎 ; 神田, 清子
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  61  pp.293-299,  2011-08-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />[目 的]本研究の目的は,化学療法患者が体験する味覚変化の症状と生活への影響,生活上の工夫の分類\nである.[対象と方法]味覚変化のある化学療法患者8名に, 症状の特徴や生活上の不利益,生活上の工夫\nに関する半構成的面接を行い,内容の類似性に従って分類した.[結 果]症状の特徴として,<味覚減退>,\n口腔内に苦味等を感じるく白発性異常味覚>,食べもの本来の味がしないく異味症>などの[味覚変化],匂い\nへの嫌悪や悪心など[不快症状],口腔乾燥などの[口腔機能変化]が明らかとなった.症状に伴う不利益は,\n食べてもおいしくないなど[心理的困り事],料理の味付けや会食が困難になる[社会的困り事],食品の工夫\nや気晴らしなどの[対処],家族らによる[サポート]が明らかとなった.食事の工夫はく酸味の利用><甘い\n食品の摂取><イモ類の摂取><匂いの回避><苦味の回避><食品とタイミングの重視>が明らかとなった.\n[結 語]味覚変化は身体・心理・社会的な不利益をもたらし,対処能力やサポートが要求されるため,がん\n化学療法看護の必須項目として捉える必要がある. 続きを見る
2.

論文

論文
中澤, 健二 ; 瀬山, 留加 ; 神田, 清子 ; 二渡, 玉江 ; 堀越, 真奈美
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  61  pp.236-237,  2011-05-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article
3.

論文

論文
細川, 舞 ; 平井, 和恵 ; 皆川, 理穂 ; 高階, 淳子 ; 武居, 明美 ; 神田, 清子
出版情報: 群馬保健学紀要.  29  pp.63-70,  2009-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />【目的】がん治療として,化学療法を受けている患者と放射線療法を受けている患者の\n倦怠感を比較し,治療による特徴を明らかにすることを 目的とした。【対象と方法】A大学病\n院・B病院に入院・外来通院中の化学療法を受けている患者と放射線治療を受けている患者を\n対象とした。対象者にCancer Fatigue Scale(CFS)を使用し自己記述式質問票調査を実施し\nた。同時に一般的背景と,倦怠感に影響を与えていると考えられている症状をあわせて17項目\nを調査した。【結果】対象者は化学療法患者148名,放射線療法患者87名であった。CFS 総合\n得点は,化学療法患者は平均23.4点(SD9.0),放射線療法患者は平均21.2点(SD9.1)であり\n有意差はなかった。CFS 下位尺度得点においても治療間での有意差はみられなかった。それ\nぞれの調査項目間での有意差があった項目はPS,疼痛,発熱,不眠,孤独感,呼吸困難,が\nんの部位の7項目であった。しかし治療間での交互作用があったものは発熱のみであった。\n【考察】本研究の結果より,放射線療法を受ける患者は発熱により倦怠感が増強することが明\nらかにされた。これは,放射線療法は局所治療であり治療部位により倦怠感出現に差があるも\nのの,発熱症状により倦怠感が増強したと考える。化学療法患者では発熱の有無にかかわらず\n倦怠感は強い。しかし,両治療群ともにCFS 総合得点はカットオフポイントである19点以上\nを呈しており,今後は強い倦怠感を有する群での治療別による倦怠感の特徴を明らかにするこ\nとが必要である。 続きを見る
4.

論文

論文
石田, 和子 ; 石田, 順子 ; 中村, 真美 ; 伊藤, 民代 ; 小野関, 仁子 ; 前田, 三枝子 ; 神田, 清子
出版情報: 群馬保健学紀要.  25  pp.53-61,  2005-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />外来で化学療法を受けている乳がん再発患者の日常生活上の気がかりと治療継続要因を探求することを目的に質的研究を行った。外来で化学療法を 受けている乳がん再発患者を対象で本研究参加への同意が得られた10名であった。半構成的な面接によりデータを収集した。面接内容を逐語録に起こし,質的帰納的方法を参考に,患者の言動から日常生活上の気がかりと治療継続要因に関する言動をコード化し類似性に従いサブカテゴリー,カテゴリーと抽象化を行った。その結果は以下のようにまとめられる。1.外来で化学療法を受ける患者の日常生活上の気がかりは【抗がん剤を続けることの気かかり】【再発・転移が気がかり】【嘔気・嘔吐による体力の消耗】【倦怠感により動きたくとも動けない現実】【脱毛による活動範囲の縮小】のカテゴリーが抽出された。2.治療継続要因としては《抗がん剤治療へ託す生への希望》《変化した生活を補う人》《療養生活での癒し体験》のカテゴリーが抽出された。3.抗がん剤の副作用である嘔気・嘔吐・倦怠感は行動範囲の縮小が見られることから,症状マネジメントの方法や気分転換活動,患者教育を行う必要がある。4.抗がん剤の副作用である脱毛はボディイメージの変容により耐え難い苦痛であるため,脱毛の時期,受容の状況や考えを聞き必要に応じて指導や情報提供を行う必要がある。5.治療生活を支える要因とは,患者の長い治療生活を支えていくことであり,心理,社会的なサポートが重要な役割を果たすことが明らかになった。以上のことより,患者の外来治療時間を利用して看護師は,患者が治療を継続していく上での悩みや思いを自由に語れる場を提供する必要があることが示唆された。 続きを見る
5.

論文

論文
五十嵐, 真奈美 ; 植原, 早苗 ; 石田, 和子 ; 神田, 清子
出版情報: 群馬保健学紀要.  25  pp.63-68,  2005-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />がん化学療法に従事する看護師の抗がん剤の調剤方法と防護方法,抗がん剤に対する危機イメージを明確にするため,全国のがん化学療法認定看護 師を有する21施設,計630名の看護師を対象に質問紙調査を行った。その結果,実際に調剤を施行している看護師は64.5%であり,調剤時の保護具の装着率は手袋装着89.5%,マスク装着60.3%,ガウン装着42.8%であった。マスクやガウンを装着しない理由として「習慣がない」が圧倒的に多く,他に「知識がない」「忙しい」「面倒」などであった。調剤時の被曝経験者は48.7%であり,被曝内容は「手指に付着」「薬剤の飛散」が多かった。抗がん剤の取り扱いに関する教育は79.7%が受講していた。そしてSD法による抗がん剤に対するイメージは9項目全てにおいて高い得点であった。特に「危険」「有害」「毒薬」「細胞毒性」の項目で高得点であり,抗がん剤に対する危機意識は高いことが明らかにされた。また抗がん剤の教育受講経験の有無,被曝経験の有無,調剤の有無と抗がん剤の危機イメージとの間には有意な関係が認められた。これらのことから看護師の抗がん剤に対する危機意識は高く,抗がん剤が有害物質であるということは認識しているが,実際の取り扱い時に十分な防護方法が取られていないことが明らかとなった。今後,定期的な研修会を開催し抗がん剤やその取り扱いに関する知識の提供とガイドラインを導入して統一した防護方法を啓発する必要性が示唆された。 続きを見る
6.

論文

論文
石田, 和子 ; 見代, 裕子 ; 石原, 元子 ; 中村, 美代子 ; 神田, 清子
出版情報: 群馬保健学紀要.  23  pp.77-83,  2003-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />辛い治療を乗り越える患者の移植決定から無菌室退室までの移植に対する思いや期待を縦断的に明らかにすることを目的に同種骨髄移植を受ける患 者を対象に移植決定時,移植時,無菌室退室時に半構成的面接を行った。面接内容より,患者の思いや期待に対する言動をコード化し,類似性に沿ってカテゴリー化し内容分析を行い,以下の結論を得た。1.移植決定時は,「死の恐怖が移植を決定」「移植をやるかやらないかの葛藤」「治って元の生活に戻りたいという期待」「家族が心の支え」の4カテゴリー,移植時は「かなり厳しく辛い治療」「生着への期待と不安」の2カテゴリー,無菌室退室時は,「生着したことへの喜び」「GVHDが起きても起きなくても心配」「体力低下から回復することへの希求」の3カテゴリーに分類できた。2.移植決定時の患者は,発病前の状態に戻りたいとの期待と死の恐怖が移植の意思決定の重要な要因になっていることが明らかになった。3.移植時の患者は,多量の化学療法や照射により,精神的,身体的にも苦痛が強いが,生着への期待が頑張れる要因になっている。4.無菌室退室時の患者は,骨髄の生着への喜びの反面,移植の合併症への不安もある。このことから,患者家族の意思決定を支え,高度な専門知識に裏付けられた熟練した技術の提供,移植医療を乗り越えることができるような情緒面・社会面でのサポートも不可欠であることが示唆された。 続きを見る
7.

論文

論文
神田, 清子 ; 飯田, 苗恵 ; 狩野, 太郎
出版情報: 群馬保健学紀要.  21  pp.25-31,  2001-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は, 化学療法に伴うがん患者の味覚変化に対する看護者のアセスメントとその介入の実態を明らかにすることである。対象は, 全 国の500病院で働く病棟の副婦長1000名であり, 郵送法による質問紙調査を施行した。回収は634名(回収率63.0%)であり, 記入不備などを除く568名を分析した。味覚変化のアセスメントは, 「患者からの訴え」による方法がもっとも多く87.0%, 次いで「食事嗜好の変化との関連」57.6%であった。各項目に対する介入の割合は, アセスメントの割合に比べて低くなっていた。介 続きを見る
8.

論文

論文
神田, 清子 ; 飯田, 苗恵 ; 狩野, 太郎
出版情報: 群馬保健学紀要.  20  pp.13-20,  2000-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />がん化学療法を受ける患者に提供されている病院食の実態を把握することを目的に全国の250床以上の病院241施設を無作為に抽出し郵送法に より調査した.回収は171施設(回収率70.9%)であり,そのうち該当なし26施設を除く145施設について分析を行い以下の結果を得た.1.がん化学療法を受ける患者のために特別の献立を有している施設が52(35.9%)施設認められ,献立内容は加熱・無菌食22施設,化学療法食18施設,口内炎食15施設,個人対応食6施設,その他12施設であった.2.全施設ががん化学療法を受ける患者には特別な献立が必要であると回答していた.3.患者の食事ケアで取り組んでいる内容は看護サイドと栄養部門が連携をとり,食事がとれない患者に対応しているがもっとも多い記載であった.4.取り組まなければならない事柄としては,システムづくり,治療食としての献立設定,観察・介入・指導,環境づくりの4カテゴリーに分類された.多くの病院では積極的に食事ケアに携わっていたが,システムづくりや治療食としての口内炎食,嘔気・嘔吐食,味覚変化対応食などの献立設定が課題として残された. 続きを見る