1.

論文

論文
上山, 真美 ; 内田, 陽子 ; 小泉, 美佐子
出版情報: 群馬保健学紀要.  29  pp.103-109,  2009-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は,自宅で生活をしている認知症高齢者の排泄行動と家族の排泄介護に影\n響する要因を明らかにすることである。対象は,A町お よびB町で開催された認知症の講習会\nに参加し,調査に同意を得た48人とした。方法は,自記式質問紙法とした。結果,自宅で生活\nをする認知症高齢者は,尿とりパッドを使用しながらトイレで排泄している者が多く,家族の\n介護では,時間を見はからい声をかけている者が多かった。認知症高齢者の排泄行動や家族の\n排泄介護に影響する要因としては,以下の2点が明らかとなった。①自力での排泄行動に影響\nする認知症高齢者自身の要因は,「年齢が高い」,「認知症のレベルが重い」,「手足の不自由さ\nがある」であった。②家族の排泄介護に影響する要因は,「認知症高齢者自身に手足の不自由\nさがある」,「介護する家族の年齢が高い」であった。 続きを見る
2.

論文

論文
益田, 育子 ; 小泉, 美佐子
出版情報: 老年看護学 : 日本老年看護学会誌.  13  pp.23-31,  2008-11-01.  日本老年看護学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />本研究の目的は,通所リハビリテーションを利用する高齢者の健康管理自己効力感を探り,看護支援の方向怪を探ることである.対象者,男性36名,女性64名に調査を行 った.結果として,健康管理自己効力感の項目のうち,生活習慣に関する項目である「食事」「くすりの管理」「歯みがき」「体重維持」といった保健行動,「精神的安定」の平均値は高かった.平均点が低かった項目は,「健康を守るために必要な情報が集められる」「健康の維持について良い助言をしてくれる医師や看護師がみつけられる」であった.高齢者せ帯と2世代以上の世帯との比較においては,高齢者世帯の健康管理自己効力感が低かった.主観的健康感が良好な者と不良なものの比較においては,主観的健康感が不良な者の健康管理自己効力感が低かった.通所リハビリにおける看護支援では,健康を守るための情報提供や,新たな疾病や2次障害の予防などの個別・集団保健指導(相談)を積極的に行う必要があることが示唆された. 続きを見る
3.

論文

論文
上山, 真美 ; 内田, 陽子 ; 小泉, 美佐子
出版情報: 群馬保健学紀要.  28  pp.71-78,  2008-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は,①看護学生が老年看護学実習において認知症高齢者にケアを実践した\nことによるアウトカムの変化とケア実施率,②改善がみ られたアウトカム項目に対する学生の\nケア実施率を明らかにすることである。対象は,A大学4年生26名の看護学生とその受け持ち\nの認知症高齢者26名である。方法は,学生に高齢者の状態やケア内容をチェックする「認知症\nケアアウトカム評価票」の記入を,実習前後に求めた。結果,実習後のアウトカムが改善され\nた項目で多かったものは,「楽しい事に対する表現・笑顔」,「外見」,「過去の趣味・生きがいの\n実現」,「コミュニケーション」であった。この項目に対するケア実施率で高かったのは,『本\n人の好きな活動や会話を取り入れる』,『本人の過去・生い立ちの理解』,『整容を行う』,『訴え\nを聴く』などであった。反面,全体のアウトカム項目に対する『原因・背景の追究』などにつ\nいては,実施率が低かった。以上,教員は学生が高齢者のアウトカムを高められるようなケア\n実践ができるように支援していく必要がある。 続きを見る
4.

論文

論文
小泉, 美佐子 ; 伊藤, まゆみ ; 宮本, 美佐
出版情報: 群馬保健学紀要.  20  pp.103-112,  2000-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は青年期と老年期における希望レベルを評価し,希望ならびに失望のとらえ方を明らかにすることである。青年期の看護学生77名と 在宅の高齢者164名を対象に日本語版Herth Hope Index (HHI)を用いて希望レベルを測定し,希望の焦点,希望を育む資源,失望の原因あるいは状況,希望が消えそうになったときの対処,希望に関する周囲の支援,希望の意味について半構成的質問によるデータの質的分析を行った。日本語版HHI希望得点は両群にほとんど差がなかった。「将来に目標がある」,「精神的支えがある」の項目で看護学生の方が高齢者よりも有意に得点が高かった。逆に,「芯の強さをもつ」,「将来不安がある」では高齢者のほうが看護学生よりも有意に得点が高かった。希望の焦点に関して,多くの看護学生は職業的自立や結婚など青年期以降の発達課題に関連した事柄をあげていた。一方,高齢者は残された人生を健康で自立した生活を送る,趣味の上達を初めとする自己実現のニーズ,日々を楽しく生きる,家族や仲間との交流などをあげていた。その他,青年期と老年期の特徴を反映した希望と失望に関する分析結果を得ることができた。そして,これらの質的データは青年期と老年期の希望レベルの測定結果を裏付ける内容であった。 続きを見る