※一部利用できない機能があります
終末期がん患者のせん妄発症に関連したニーズの検討
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 瀬山, 留加 ; 石田, 和子 ; 中島, 陽子 ; 吉田, 久美子 ; 角田, 明美 ; 神田, 清子
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 群馬大学医学部保健学科, 2008-03
- 著者名:
瀬山, 留加 石田, 和子 中島, 陽子 吉田, 久美子 角田, 明美 神田, 清子 - 掲載情報:
- 群馬保健学紀要
- ISSN:
- 1343-4179
- 巻:
- 28
- 開始ページ:
- 51
- 終了ページ:
- 59
- バージョン:
- VoR
- 概要:
- application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />がん患者の終末期におけるせん妄発症率は,68~90%であり,さまざまな精神症状を呈\nすることで,患者や家族のQOL を低下させる一因となっている。そこで本研究の目的は,せ\nん妄を呈したがん患者の満たされないニーズを明らかにし,必要な看護支援の検討における基\n礎的資料とすることとした。\n対象者は,がんにより死亡した患者のうち,せん妄症状を呈 … した30名とした。データ収集は,\n診療録に記載された医師,看護師の記録から対象者のニーズに関連した記載を抽出し,集計を\n行なった。\nその結果,せん妄を発症したすべての対象者が臨終前には何らかの満たされないニーズを抱\nえていたが,その出現頻度には偏りがみられた。疾患による差異は認められなかったが,複数\nの満たされないニーズを抱えていた者は他臓器への転移を認める患者であった。特に出現頻度\nの高い満たされないニーズはコミュニケーションであり,53.3%であった。原因は情動障害や\n失見当識などによる重度の意識障害などであり,出現時期はそれぞれ平均死亡12.0日前であっ\nた。また,呼吸や睡眠も47.0%と高い頻度で満たされないニーズとなっていたことが明らかと\nなった。\nせん妄を呈する終末期がん患者はコミュニケーション障害を抱える場合が多いため,基本的\nニーズを枠組みとしたアセスメントが有用であると考えられた。また看護師は,患者が自らの\n思いをいつまでも伝えられる手段として言葉をしたためることも大切であることを認識し,折\nに触れて伝えることも重要であることが示唆された。 続きを見る
類似資料:
群馬大学医学部保健学科 |
北関東医学会 |
群馬大学医学部保健学科 |
群馬大学医学部保健学科 |
北関東医学会 | |
北関東医学会 |
北関東医学会 |
群馬大学医学部保健学科 |
北関東医学会 |
北関東医学会 |
群馬大学医学部保健学科 |