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がん化学療法が造血器腫瘍患者の食事摂取におよぼす影響
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 神田, 清子 ; 飯田, 苗恵 ; 石田, 和子
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 群馬大学医学部保健学科, 1999-03
- 著者名:
- 掲載情報:
- 群馬保健学紀要
- ISSN:
- 1343-4179
- 巻:
- 19
- 開始ページ:
- 51
- 終了ページ:
- 57
- バージョン:
- VoR
- 概要:
- application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />がん化学療法が造血器腫瘍患者の食事摂取におよぼす影響を明らかにし,食事援助のあり方を検討する目的で,入院中の造血器腫瘍患者45名を対象に化学療法前・中(薬剤投与3-4日目)・後(薬剤投与終了後10日目)に面接法と観察法を用い縦断的に調査を行った。主な調査内容は,化学療法の副作用である消化器症状,食事摂取量および食事嗜好である。また,化学療法前から … 後10日目まで喫食量調査に協力が得られた4名については化学療法に伴うエネルギー摂取量と蛋白摂取量を分析した。調査日に提供された病院の全食事量に対する患者の摂取割合の平均は,化学療法前が82.9%,化学療法中が77.1%,化学療法後が67.6%であり,化学療法前と後では有意差が認められた。化学療法中と後の摂取量に影響をあたえていた消化器症状は,嘔吐,下痢症状および味覚変化であった。化学療法中と後に食べやすい食品は,さっぱりした物や飲み物,麺類であり,食べにくい食品は揚げ物や魚介類であった。化学療法中と後に嘔気,口内炎などの消化器症状が強く出現した事例では,その期間の蛋白摂取量は基準に満ちておらず,摂取エネルギー量は基礎代謝量にさえ達しなかった。以上より化学療法による摂取エネルギー量の低下を予防するには,嘔気,下痢,味覚変化を早期にアセスメントし,緩和のための看護介入を適切に行う。病院食として化学療法食,口内炎食を導入するなどのシステム化をすすすめることも大切であると思われる。 続きを見る
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