1.

論文

論文
Koike, Ayano ; Uchida, Yoko ; Suzuki, Mineko ; Tsuganezawa, Rieko ; 小池, 彩乃 ; 内田, 陽子 ; 鈴木, 峰子 ; 津金澤, 理恵子
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  70  pp.131-141,  2020-05-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />【目 的】 認知症の行動・心理症状(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia: BPSD)が重度の患者を対象に包括的BPSDケアシステム®( 以下システム)を実施し,その有効性を評価する. 【対象と方法】 対象者は急性期治療を担うC病院の入院患者であり,認知症高齢者の日常生活自立度Ⅲ以上,NPI-Qが10点以上,研究の同意を得た10名とした.対象者にシステムを実施した.評価は入院時,介入後1・3・5週間の時点で行った.BPSDはNPI-Qで評価を行った. 【結 果】 対象者10名の入院時NPI-Q重症度得点は13.5±2.1点から入院1週間後は8.7±5.6点と有意に改善した(p=0.027).10名中7名が3週間以内に退院,転院できた. 【結 語】 重度のBPSDをもつ患者には,包括的BPSDケアシステム®における個別アクションプランが必要であることが示唆された. 続きを見る
2.

論文

論文
Okada, Keiichi ; 岡田, 慶一
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  62  pp.125-128,  2012-05-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />【背景】経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy; PEG) が認知症高齢者に多数実\n施されている. 【目的】認知症高齢者へのPEG 造設には 賛否両論がある. 当老健の認知症高齢者への\nPEG 後家族アンケートを行いその有用性を報告する. 【対象と方法】PEG29 例の平均年齢は81.8歳.PEG\n後早期及び長期フォローアップアンケートを行った. 【結果】PEG 後早期アンケートでは29 例中27例\n93%はPEG にして良かった. 2例はどちらとも言えない意見でありPEG 後3ヵ月で死亡した. PEG にして\n良かった理由は点滴せず, 食事の時苦しまず笑顔が見えコミュニケーションがとれ面会が楽しみとなった.\n体重が増加した. 長期フォローアップアンケートは19 例中17例死亡し2例が生存. 死亡例は長期間生きら\nれ天寿を全うできた. PEG 後再入所しリハビリで寝たきりにならず良かった. 生存2例も面会が家族の楽し\nみとなっている.【結語】老健における認知症高齢者に対するPEG は本人の延命を計りQOL の改善と家族の\n満足度を向上させるので積極的に行うべきと思われる. 続きを見る
3.

論文

論文
内田, 陽子 ; 内田, 真理子 ; 町田, 沙紀子
出版情報: 群馬保健学紀要.  30  pp.1-8,  2010-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は地域住民ができる認知症予防法に関連する因子を明らかにし,地域住民\nへの認知症予防における看護職の役割と効率的な認知症 予防法の戦略について検討することで\nある。対象はA市の住民で,市が発行する広報誌に掲載されていた認知症予防講習会の案内を\nみて講習会に参加し,調査の協力を得た196人である。方法は自記式質問紙法で,主な調査項\n目は住民の属性,自分ができる認知症予防法,脳の健康度チェック表である。結果,A市の住\n民ができる認知症予防法は「新聞を読む」,「野菜をとる」が上位にあがった。脳の健康度チェ\nック表では,独居,通院者,65歳以上の者の危険に該当する項目数が有意に多かった。ロジス\nティック回帰分析の結果,非危険群において「旅行ができる」,「65歳未満」が有意な因子であ\nった。これらの属性をふまえて,住民の介護予防戦略を考えていく必要がある。 続きを見る
4.

論文

論文
岡田, 慶一
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  59  pp.9-14,  2009-02-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />【背景】介護老人保健施設で認知症高齢者が急増. 【目的】その摂食・嚥下障害の対策と結果を報告す\nる. 【対象と方法】当施設の摂食・嚥下障害は56例. 平均 年齢84.2歳. 医師, ST の所見の対策と効果を検討.\n効果を4段階評価した. 【結果】①食思の問題②嗜好の問題③食物認知の問題④拙劣な摂食動作の問題\n⑤咀嚼から嚥下運動の問題5項目に分類. 更に14中項目, 23小項目で対策を立て, 実施評価した. 食思の発動\n性の低下, 異常な確信, 固執は効果があり. うつ状態や食事健忘, 食欲の異常な亢進・盗食は効果は小. 甘い物,\n 飲み物, 汁物のみ口にするは効果あり. とろみ, ミキサー食の拒否は効果は少ない. 食物認知で注意の問題は\n効果あり. 摂食スピードの異常は効果あり. 拙劣な摂食動作は一部効果あり. 咀嚼から嚥下への移動困難は効\n果少であった. 【結語】認知症高齢者摂食・嚥下障害の対策は約50%が有効であった. 続きを見る
5.

論文

論文
内田, 陽子 ; 清水, さゆり ; 杉山, 学 ; 高橋, 陽子 ; 加藤, 綾子
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  59  pp.59-66,  2009-02-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />【目的】認知症ケアのアウトカム評価票の項目別にみた重み付け得点と影響する評価者の因子を明らかに\nすることである. 【方法】第1段階の調査ではA県で行われた ケアマネジャー研修とA県看護協会の研\n修に参加した計542人を対象に評価票の大カテゴリーの重み付け得点化を行った. 第2段階の調査では, 脳\n神経疾患を専門に扱う美原記念病院とその関連施設で働く認知症経験をもつ職員22人を対象に, 大・中カテ\nゴリーに対する重み付け得点化を行った. 分析はAHP理論を活用した. 【結果】第1調査では重み付け\n得点に関連する評価者の因子は職種, 所属機関, 経験年数であった. 第2調査では背景条件との関連はみられ\nなかった. 両調査とも「その人らしい生き方」に対する得点は高かった. 【結論】これらの評価者の因子\nの調整を行い, 重み付け得点化を行う必要がある. 続きを見る
6.

論文

論文
上山, 真美 ; 内田, 陽子 ; 小泉, 美佐子
出版情報: 群馬保健学紀要.  29  pp.103-109,  2009-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は,自宅で生活をしている認知症高齢者の排泄行動と家族の排泄介護に影\n響する要因を明らかにすることである。対象は,A町お よびB町で開催された認知症の講習会\nに参加し,調査に同意を得た48人とした。方法は,自記式質問紙法とした。結果,自宅で生活\nをする認知症高齢者は,尿とりパッドを使用しながらトイレで排泄している者が多く,家族の\n介護では,時間を見はからい声をかけている者が多かった。認知症高齢者の排泄行動や家族の\n排泄介護に影響する要因としては,以下の2点が明らかとなった。①自力での排泄行動に影響\nする認知症高齢者自身の要因は,「年齢が高い」,「認知症のレベルが重い」,「手足の不自由さ\nがある」であった。②家族の排泄介護に影響する要因は,「認知症高齢者自身に手足の不自由\nさがある」,「介護する家族の年齢が高い」であった。 続きを見る
7.

論文

論文
内田, 陽子 ; 上山, 真美 ; 小泉, 美佐子
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  58  pp.303-309,  2008-08-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />【目的】本研究の目的は, 看護学生の実習前後における認知症高齢者のアウトカム判定とケア実施率の関\n係を明らかにすることとした. 【対象と方法】対象は, A 大学3年生で調査協力の得られた38人の看護学\n生とその受け持ちの認知症高齢者38人である. 方法は, 学生に実習前後での受け持ち認知症高齢者の状況に\nついて「認知症ケアのアウトカム評価票」に記入してもらった. 【結果】アウトカム評価26項目の信頼性\n係数クロンバックα係数は, 1回目は0.85で2回目は0.83であった. アウトカム変化率で最高値維持が高\nかったアウトカム項目は, 「周辺症状(行動障害)」で, 改善は「コミュニケーション」, 「過去の趣味・生きが\nいの現実」, 維持は「着替え」, 悪化は「なじみの暮らし継続」, 最低値維持は「役割と発揮の有無」であった. \nケア実施率では,『目をみて話す』が高かった. 【結語】実習においては認知症高齢者の「コミュニケー\nション」等の改善が期待でき, 環境整備のケアは症状の改善をもたらす. 続きを見る
8.

論文

論文
内田, 陽子
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  57  pp.231-238,  2007-08-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />【目的】認知症ケアのアウトカム項目を明らかにし, アウトカム評価票原案を開発することを目的とした.\n【方法】文献検討, 質問紙調査, 専門家による検討によ り進められた. 【結果】既存の文献では認知症症\n状, 生活行動, 幸福感, QOL, 介護負担の領域にアウトカムがまとめられた. 認知症ケア経験者対象239 人から\nは, 精神的安定, 生活行動, 認知症症状, 在宅療養継続などのアウトカムが明確になった. また, 在宅で認知症\nケア経験者25人からは「笑顔, 不安なく安心して暮らせる, 楽しく喜ぶ」に重要度が高かった. 【結語】専\n門家の検討により, 最終的に以下の特徴をもった認知症ケアのアウトカム評価票を作成できた. ①アウトカ\nムの主項目は「認知症症状・精神的安定」, 「生活・セルフケア行動」, 「その人らしい生活」, 「介護者の負担」\nで構成された. ② 2時点の状態をアセスメントし, 該当する番号を書き, 両者を比較して最高値持続, 改善, 維\n持, 悪化, 最低値持続と判定する. ③アウトカムを高めるためのケア項目を設定した. 続きを見る
9.

論文

論文
町田, 久美子 ; 内田, 陽子 ; 小谷, 弥生
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  56  pp.225-230,  2006-08-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />【目 的】 本研究の目的は, 認知症高齢者の買い物・金銭管理におけるできる・できない行動特性を明らかにすることである. 【対象と方法】 対象はBグループホー ム入所者及びC認知症専用デイサービス利用者22人である. 方法は野菜や果物等の実物, 魚や肉などのフードモデルを使用して模擬店を開催し, 2000円以内で今晩のおかずの買い物をしてもらった. 評価は一連の買い物・金銭管理行動の構成要素を手順化し, チェックリストを作成して観察記録した. チェックリストの項目は『準備』『選択・判断』『支払い』の大項目と, 大項目の行動を分類した合計30個の小項目から構成されている. 【結 果】 できた行動は, 30項目中9項目で『選択・判断』が最も多かった. できなかった行動は, 30項目中1項目のみで「かごを持ち歩きながら買い物をする」ことであった. 【結 語】 認知症高齢者ができる買い物・金銭管理行動特性を活かして, 日常生活で実際に繰り返し実践することが重要である. 続きを見る
10.

論文

論文
福島, 和子
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  56  pp.11-18,  2006-02-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />【背景と目的】認知症の患者の認知機能を詳細に検討することは, 診断のみならず, 認知リハビリテーショ\nンにも重要な課題である. 【対象と方法】2003年1 0月から2005年8月までの間に当院に受診した患者の\n中で, もの忘れを訴えた164名にMini-Mental State Examination (MMSE)と, 今回新たに一部修正した認知\n機能テストを施行した. 84名は脳血管障害を有していた. さらに5名について認知機能テストの課題を用い\nた訓練を行った. 【結果】認知機能テストの課題正答率が上がるとMMSE の得点も上昇した. MMSE の\n「3単語遅延再生」と認知機能テストの4単語記銘が認知症の初期から低下していた. MMSE では「県・物品\n呼称」, 認知機能テストでは視覚認知・聴覚認知・呼称課題が比較的よく保たれていた. 脳血管障害を有する\n群と有さない群では認知機能テストの結果に明らかな差異はなかった. 【結語】認知症患者の認知機能\nテストは, MMSE と同様に認知症の程度の判断と認知機能改善のリハビリテーションに役立つと考えられ\nた. 続きを見る