1.

論文

論文
Shimazaki, Ayako ; Tsushima, Yoshito ; 島崎, 綾子 ; 対馬, 義人
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  70  pp.325-330,  2020-11-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />背景と目的:画像診断報告書の確認不足による事例に係る新聞報道について調査し,医療施設の特徴や事例の内容について検討した. 対象と方法:データベースとして「切抜き情報Ⓡ医療と安全管理総集版」に収載され ている7,607件(2015年10月-2020年1月)を対象とした. 結 果:報道は28件(19施設から47人の患者)で増加傾向にあり,15施設は400床以上であった.モダリティー別ではCTに関係するものが31人,部位別では検査目的と異なる臓器の所見に係る例が27人,確認不足の原因では担当医が報告書を開封しなかったものが37人であり,それぞれ最も多かった.報告書を開封したが事故に至った例が4人あった. 結 論:報道される事例は医療安全体制が比較的整っていると考えられる大規模病院に多く,多くの潜在的症例があるものと推察される. 続きを見る
2.

論文

論文
Kawashima, Ryoko ; 川島, 良子
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  70  pp.331-341,  2020-11-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />【背景・目的】 臨地実習における教員の指導行動は看護ケア及び学習に重要である.本研究では,基礎看護学実習で学生が日常生活援助技術を実施する前の指導において,教員が着目している情報と,指導における教員 の判断および指導行動を明らかにした. 【対象と方法】 臨地実習における援助実施前の学生に対する模擬指導場面を設定し,看護教員10名が模擬指導を行う場面をVTRに撮ったのちにインタビューを行った.VTRの言動と逐語録から,指導時に着目している情報,その際の判断の内容,模擬学生に対する指導行動を抽出しカテゴリ化した. 【結 果】 指導時に着目している情報は「学生が立案した援助計画の記載内容」など3つ,判断は「援助の必要性と援助項目の選択の適切さの吟味を促す指導に関する判断」など5つ,指導行動は「目標設定や援助項目の選択理由などに関する指導行動」など6つが抽出された. 【結 語】 教員は学生が的確に援助ができるように多くのことに着目し指導時の判断から指導を行っていた.また,指導の際には学生の心情に配慮しつつ指導が行われていた. 続きを見る
3.

論文

論文
Shintoku, Ryosuke ; Yajima, Tasuku ; Kojima, Takeo ; Ohtani, Toshiyuki ; 神徳, 亮介 ; 矢島, 翼 ; 小島, 丈夫 ; 大谷, 敏幸
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  70  pp.343-348,  2020-11-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />【目 的】 脳梗塞急性期に施行した頚部内頚動脈外科的血行再建術の特徴,治療成績を評価し,治療方針の妥当性について検証する. 【対 象】 2016年10月~2019年9月の間,頚動脈内膜剥離術(car otid endarterectomy:CEA),頚動脈ステント留置術(carotid artery stenting:CAS)を施行した頚動脈狭窄症連続30例を後方視的に調査した. 【方 法】 最終脳虚血イベントより14日以内を急性期と定義,非急性期群と比較検討した.2群間での患者背景,術前画像所見,病理所見(CEAのみ),合併症,転帰につき調査した. 【結 果】 急性期群は9例(CEA4例,CAS5例),非急性期群は21例(CEA10例,CAS11例)であった.術前画像所見に両群で有意差はなかった.永続的合併症,治療30日以内の同側脳卒中再発,虚血性心疾患発症は両群で認めず,治療30日後のmodified Rankin Scale(mRS)0─2の割合は急性期群で3例(33%),非急性期群で16例(76%)であった(P<0.05).全30症例でCEA施行群ではCAS施行群よりも有意にプラーク体積が大きく(CEA:1,090 mm2 CAS:612 mm2 P<0.01),急性期CEA,CAS間でも同様の傾向であった. 【結 論】 本シリーズでは脳梗塞急性期におけるCEA,CASの施行に際し,周術期脳梗塞,過潅流症候群,出血性梗塞を含めた重篤な合併症はなかった. 続きを見る
4.

論文

論文
Takahashi, Kengo ; Makita, Fujio ; Kurabayashi, Makoto ; Yoshinari, Daisuke ; Kobayashi, Mitsunobu ; Tanahashi, Yoshifumi ; Shimizu, Souichirou ; Furuya, Kensuke ; Kimura, Yukou ; Nagashima, Tamon ; Hirokawa, Tomoyuki ; Suzuki, Tsukasa ; 高橋, 研吾 ; 蒔田, 富士雄 ; 倉林, 誠 ; 吉成, 大介 ; 小林, 光伸 ; 棚橋, 美文 ; 清水, 創一郎 ; 古谷, 健介 ; 木村, 有宏 ; 長島, 多聞 ; 廣川, 朋之 ; 鈴木, 司
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  70  pp.351-354,  2020-11-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />症例は49歳,男性.下血を主訴に受診.CT,下部消化管内視鏡にて出血を認めず入院.第3病日に再出血を来し,下部消化管内視鏡にて虫垂開口部からの出血を認め,腹腔鏡下虫垂切除術を施行.術後経過は良好であ った.病理組織学的診断では,虫垂憩室からの出血であった.虫垂憩室出血は稀な疾患であるが,全身状態が安定していれば,外科的切除の適応となると考えられる. 続きを見る
5.

論文

論文
Kanbe, Masahiko ; Nakajima, Jun ; Murata, Masato ; Sawada, Yusuke ; Isshiki, Yuta ; Ichikawa, Yumi ; Yajima, Hisao ; Fukushima, Kazunori ; Aramaki, Yuto ; Kawano, Kei ; Numazaki, Ayumi ; Mori, Mizuki ; Oshima, Kiyohiro ; 神戸, 将彦 ; 中島, 潤 ; 村田, 将人 ; 澤田, 悠輔 ; 一色, 雄太 ; 市川, 優美 ; 矢嶋, 尚生 ; 福島, 一憲 ; 荒巻, 裕斗 ; 河野, 慧 ; 沼崎, あゆみ ; 森, 瑞樹 ; 大嶋, 清宏
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  70  pp.359-362,  2020-11-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />症例は30歳代,女性.自傷目的にキョウチクトウの葉12枚を摂取し,増悪する嘔気のため摂取19時間後に当院へ救急搬送された.来院時,傾眠,四肢脱力および振戦がみられ,心拍数50/分の洞性徐脈だったが, それ以外は安定しており,血清カリウム値も4.1 mEq/lと正常範囲だった.救急外来で活性炭と緩下剤を投与し,経過観察目的に同日集中治療室(ICU)入院とした.ICU入室後の全身状態は安定しており,第2病日に一般病棟へ退室した.その後の経過も良好で第5病日に退院した.  キョウチクトウは公園や街路樹などに広く利用されているが,全木にオレアンドリン等の強心配糖体を含むため有毒である.国内でのキョウチクトウ中毒の報告は極めて稀だが,重症化し死亡に至る場合もあるので,早期からの中毒物質同定および積極的な治療介入が重要である. 続きを見る
6.

論文

論文
Takahashi, Shinji ; Kanamura, Shigeru ; Hanaka, Junichi ; Goya, Tomoyuki ; 髙橋, 真治 ; 金村, 秀 ; 花香, 淳一 ; 呉屋, 朝幸
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  70  pp.363-366,  2020-11-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />患者は60歳代,男性.左鼠径部痛を主訴に来院した.精査の結果,S状結腸を内容物とした左鼠径ヘルニアと診断した.また,左陰嚢内には径3.5 cmの円形腫瘤を認めた.手術所見では,左外鼠径ヘルニアであり ,陰嚢内には径3.5 cmの境界明瞭で円形,黄色の腫瘤を認めた.そのため,左鼠径ヘルニア根治術と左精索腫瘤摘出術を施行した.この円形腫瘤の病理組織学的所見は,大部分が凝固壊死した脂肪腫であった.悪性所見は認めなかった.術後経過は順調で,再発は認めなかった.今回われわれは精索脂肪腫の1例について経験したので,文献的考察を加えて報告する. 続きを見る
7.

論文

論文
Kojima, Takeo ; Shintoku, Ryosuke ; Ootani, Toshiyuki ; Yoshimoto, Yuhei ; 小島, 丈夫 ; 神徳, 亮介 ; 大谷, 敏幸 ; 好本, 裕平
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  70  pp.367-373,  2020-11-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />67歳,男性.X─2年に無症候性左内頚動脈狭窄を認め経過観察としていたが,狭窄の進行を認めた.安静時SPECT(123I-IMP)で患側は10%程度の脳血流量低下を認め,血行力学的脳虚血状態にあると 想定された.X年頚動脈内膜剥離術(CEA)を施行した.術後画像上の過灌流現象を認めたが,厳重な降圧療法を行い自覚症状なく術後17日退院した.その後外来にて降圧療法を継続したが,術後29日全身性痙攣および著明な高血圧をきたした.遅発性過灌流症候群と診断し,厳重な降圧療法を再開した.数日で症状は軽快したが厳重な降圧療法は退院まで緩めず,後遺症なく術後44日自宅退院した.慢性的な血行力学的脳虚血にさらされていたことが想定される症例は,CEA後降圧療法により過灌流現象が一旦改善しても術後4週間以上にわたり過灌流症候群を発症するリスクがあり充分な注意が必要である. 続きを見る
8.

論文

論文
岩﨑, 広英
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  70  pp.387-388,  2020-11-01.  北関東医学会
概要: Journal Article
9.

論文

論文
伊東, 美緒
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  70  pp.389-390,  2020-11-01.  北関東医学会
概要: Journal Article
10.

論文

論文
Murakami, Hirokazu ; 村上, 博和
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  70  pp.175-185,  2020-08-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />これまで,多発性骨髄腫の予後は極めて不良で治癒は困難とされていた.しかし,近年サリドマイドなどの免疫調整薬,ボルテゾミブなどのプロテアソーム阻害薬,さらにダラツムマブなどの抗体薬を含めた新規薬剤の導 入により治療成績は著しく向上し,生存曲線にプラトーが得られるようになってきた.また,微小残存病変の検出法も進歩し,治療効果の判定の精度も向上したため,的確な治療戦略が組めるようになった.今後,CAR-T療法をはじめとした強力な免疫療法の導入も想定され,治癒が望めると言っても過言ではない. 続きを見る