1.

論文

論文
内田, 陽子
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  60  pp.227-233,  2010-08-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />本研究の目的は, 地域住民に対して, 尿失禁予防・対処活動を継続するためのカレンダー表を配布し, その記載と活動の実施状況, その評価を明らかにすることであ る. 対象はA市開催の介護予防講座の尿失禁予防講演会に参加した住民100人とした. 方法は, 第一段階として, 講演会参加者に対して骨盤底筋体操, 水分摂取の工夫, 便秘予防の3カ条を1ヶ月間実践してもらうカレンダー表を渡し, 郵送返信してもらった. つぎに, 第二段階として, 第一段階のカレンダー返信者に対して, 骨盤底筋体操実施の有無だけを記載する3ヶ月間のカレンダーを郵送した. 結果, 第一段階での返信者は 20人であり, 1ヶ月間(30日間)3カ条すべてを実施した日数の割合は30日間の61.8±29.8%を占めた. また, 排尿症状をもつ者でそれが改善した者が4人いた. 第二段階での返信者は10人であり, 3ヶ月間における実施した日数の割合は90日間の78.7±17.0%であり, 排尿症状をもつ者での改善者は5人いた. 以上のことから, 予防活動継続のためには目的と活動の項目を絞ったカレンダー表の戦略が有効である. 続きを見る
2.

論文

論文
内田, 陽子 ; 河端, 裕美
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  60  pp.251-257,  2010-08-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />本研究の目的は神経難病患者に対して訪問看護のアウトカム評価を明らかにすることである. 対象はA脳・神経疾患の専門病院併設のB訪問看護ステーションでケアを受け ている神経難病をもつ利用者7名である. アウトカム評価の方法は日本版在宅ケアのアウトカム評価表及びSEIQoL-DWのQoLの測定方法を用いて, 訪問看護での3ヵ月前後の変化を測定した. その結果, QoLが最高値持続, 改善した事例は5事例であり, 訪問看護師によるアウトカム評価においても改善,悪化傾向が同じ数の傾向にあった. QoL が低下している事例は2事例であり, アウトカム評価においても悪化傾向が多かった. よって, 訪問看護師は徐々に悪化していく神経難病患者に対しても改善傾向に着目し, アウトカム評価に対する働きがけが必要である. 続きを見る
3.

論文

論文
内田, 陽子 ; 清水, さゆり ; 杉山, 学 ; 高橋, 陽子 ; 加藤, 綾子
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  59  pp.59-66,  2009-02-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />【目的】認知症ケアのアウトカム評価票の項目別にみた重み付け得点と影響する評価者の因子を明らかに\nすることである. 【方法】第1段階の調査ではA県で行われた ケアマネジャー研修とA県看護協会の研\n修に参加した計542人を対象に評価票の大カテゴリーの重み付け得点化を行った. 第2段階の調査では, 脳\n神経疾患を専門に扱う美原記念病院とその関連施設で働く認知症経験をもつ職員22人を対象に, 大・中カテ\nゴリーに対する重み付け得点化を行った. 分析はAHP理論を活用した. 【結果】第1調査では重み付け\n得点に関連する評価者の因子は職種, 所属機関, 経験年数であった. 第2調査では背景条件との関連はみられ\nなかった. 両調査とも「その人らしい生き方」に対する得点は高かった. 【結論】これらの評価者の因子\nの調整を行い, 重み付け得点化を行う必要がある. 続きを見る
4.

論文

論文
内田, 陽子 ; 上山, 真美 ; 小泉, 美佐子
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  58  pp.303-309,  2008-08-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />【目的】本研究の目的は, 看護学生の実習前後における認知症高齢者のアウトカム判定とケア実施率の関\n係を明らかにすることとした. 【対象と方法】対象は, A 大学3年生で調査協力の得られた38人の看護学\n生とその受け持ちの認知症高齢者38人である. 方法は, 学生に実習前後での受け持ち認知症高齢者の状況に\nついて「認知症ケアのアウトカム評価票」に記入してもらった. 【結果】アウトカム評価26項目の信頼性\n係数クロンバックα係数は, 1回目は0.85で2回目は0.83であった. アウトカム変化率で最高値維持が高\nかったアウトカム項目は, 「周辺症状(行動障害)」で, 改善は「コミュニケーション」, 「過去の趣味・生きが\nいの現実」, 維持は「着替え」, 悪化は「なじみの暮らし継続」, 最低値維持は「役割と発揮の有無」であった. \nケア実施率では,『目をみて話す』が高かった. 【結語】実習においては認知症高齢者の「コミュニケー\nション」等の改善が期待でき, 環境整備のケアは症状の改善をもたらす. 続きを見る
5.

論文

論文
内田, 陽子
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  57  pp.231-238,  2007-08-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />【目的】認知症ケアのアウトカム項目を明らかにし, アウトカム評価票原案を開発することを目的とした.\n【方法】文献検討, 質問紙調査, 専門家による検討によ り進められた. 【結果】既存の文献では認知症症\n状, 生活行動, 幸福感, QOL, 介護負担の領域にアウトカムがまとめられた. 認知症ケア経験者対象239 人から\nは, 精神的安定, 生活行動, 認知症症状, 在宅療養継続などのアウトカムが明確になった. また, 在宅で認知症\nケア経験者25人からは「笑顔, 不安なく安心して暮らせる, 楽しく喜ぶ」に重要度が高かった. 【結語】専\n門家の検討により, 最終的に以下の特徴をもった認知症ケアのアウトカム評価票を作成できた. ①アウトカ\nムの主項目は「認知症症状・精神的安定」, 「生活・セルフケア行動」, 「その人らしい生活」, 「介護者の負担」\nで構成された. ② 2時点の状態をアセスメントし, 該当する番号を書き, 両者を比較して最高値持続, 改善, 維\n持, 悪化, 最低値持続と判定する. ③アウトカムを高めるためのケア項目を設定した. 続きを見る