1.

論文

論文
Kazue, Hirai ; Kanda, Kiyoko ; Hosokawa, Mai ; Takagai, Junko ; 平井, 和恵 ; 神田, 清子 ; 細川, 舞 ; 高階, 淳子
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  64  pp.43-49,  2014-02-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />【目的】日本人がん患者が表現する倦怠感の感覚を明らかにし, その特徴を明らかにする. 【方法】入院または通院中の日本人がん患者400名を対象に自由記載による質問紙調査を行い質的分析を行った. 【結果 】全237コードから身体的感覚, 精神的感覚, 認知的感覚, 言葉にできない感覚の4コアカテゴリが抽出された. 【考察】身体的感覚は「身体に知覚される不快な感覚,身体機能の低下,身体コントロール感の喪失に特徴づけられる感覚」, 精神的感覚は「心身の活動に対する意欲や気力の低下, 精神的安寧の阻害に特徴づけられる感覚」,認知的感覚は「思考や集中力の低下に特徴づけられる感覚」,言葉にできない感覚は,????他者に理解できるような表現のしにくい感覚」と説明された.日本人がん患者の表現する倦怠感は「エネルギー欠乏に関連した機能状態の低下および不快さに特徴づけられる主観的で多次元的な感覚」と説明でき日本語圏外での先行研究に一致した. 続きを見る
2.

論文

論文
瀬山, 留加 ; 石田, 和子 ; 中島, 陽子 ; 吉田, 久美子 ; 角田, 明美 ; 神田, 清子
出版情報: 群馬保健学紀要.  28  pp.51-59,  2008-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />がん患者の終末期におけるせん妄発症率は,68~90%であり,さまざまな精神症状を呈\nすることで,患者や家族のQOL を低下させる一 因となっている。そこで本研究の目的は,せ\nん妄を呈したがん患者の満たされないニーズを明らかにし,必要な看護支援の検討における基\n礎的資料とすることとした。\n対象者は,がんにより死亡した患者のうち,せん妄症状を呈した30名とした。データ収集は,\n診療録に記載された医師,看護師の記録から対象者のニーズに関連した記載を抽出し,集計を\n行なった。\nその結果,せん妄を発症したすべての対象者が臨終前には何らかの満たされないニーズを抱\nえていたが,その出現頻度には偏りがみられた。疾患による差異は認められなかったが,複数\nの満たされないニーズを抱えていた者は他臓器への転移を認める患者であった。特に出現頻度\nの高い満たされないニーズはコミュニケーションであり,53.3%であった。原因は情動障害や\n失見当識などによる重度の意識障害などであり,出現時期はそれぞれ平均死亡12.0日前であっ\nた。また,呼吸や睡眠も47.0%と高い頻度で満たされないニーズとなっていたことが明らかと\nなった。\nせん妄を呈する終末期がん患者はコミュニケーション障害を抱える場合が多いため,基本的\nニーズを枠組みとしたアセスメントが有用であると考えられた。また看護師は,患者が自らの\n思いをいつまでも伝えられる手段として言葉をしたためることも大切であることを認識し,折\nに触れて伝えることも重要であることが示唆された。 続きを見る
3.

論文

論文
赤石, 三佐代 ; 神田, 清子
出版情報: 群馬保健学紀要.  26  pp.35-42,  2006-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究は,放射線治療を受けるがん患者の生活再構築のプロセスを明らかにし,看護支援を検討することを目的とした。初めて放射線治療を受けた 患者で,研究参加の同意が得られた者10名に,治療の開始時点・中間時点・終了時点に半構成的面接調査法,参加観察法を用いて調査し,質的帰納的に分析した。対象者別分析後,生活再構築プロセスの分析を行い,その後タイプ別分析を行った。対象者の生活再構築に向けてのプロセスの共通性を検討した結果,【初期の反応】【取り組みの姿勢】【副作用の認知】【生活の再構築】【終了時の反応】という5つの局面が認められた。これらの局面から個人プロセスを比較すると『生活不変感情楽観型』(3名),『生活不変感情依存型』(3名),『生活縮小感情前向き型』(3名),『生活縮小感情抑制型』(1名)の4つのタイプに分けられた。これら生活再構築局面における個々のタイプを理解し,放射線治療を続けながら生活の再構築ができるよう支援していくことが重要であることが示唆された。 続きを見る
4.

論文

論文
伊藤, 民子 ; 武居, 明美 ; 狩野, 太郎 ; 石田, 順子 ; 前田, 三枝子 ; 神田, 清子
出版情報: 群馬保健学紀要.  25  pp.69-76,  2005-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は外来点滴センターで化学療法を受けているSTAI状態不安得点が高いがん患者の不安内容を把握し,効果的な看護支援を検討する ことである。対象はA病院外来点滴センターにて,化学療法を受けている患者で,そのうち状態不安が高得点だった患者44名に対して半構成的面接を行った。患者ごとに面接内容を記録し不安内容について質的帰納法を参考に分析した。1文章を1コードに整理し,意味内容の類似性によりサブカテゴリー,カテゴリーに分類した。その結果,【症状に対してのコントロール不足】【日常生活の負担感】【再発・悪化へ 続きを見る
5.

論文

論文
神田, 清子 ; 飯田, 苗恵 ; 狩野, 太郎
出版情報: 群馬保健学紀要.  21  pp.25-31,  2001-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は, 化学療法に伴うがん患者の味覚変化に対する看護者のアセスメントとその介入の実態を明らかにすることである。対象は, 全 国の500病院で働く病棟の副婦長1000名であり, 郵送法による質問紙調査を施行した。回収は634名(回収率63.0%)であり, 記入不備などを除く568名を分析した。味覚変化のアセスメントは, 「患者からの訴え」による方法がもっとも多く87.0%, 次いで「食事嗜好の変化との関連」57.6%であった。各項目に対する介入の割合は, アセスメントの割合に比べて低くなっていた。介 続きを見る
6.

論文

論文
神田, 清子 ; 飯田, 苗恵 ; 狩野, 太郎
出版情報: 群馬保健学紀要.  20  pp.13-20,  2000-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />がん化学療法を受ける患者に提供されている病院食の実態を把握することを目的に全国の250床以上の病院241施設を無作為に抽出し郵送法に より調査した.回収は171施設(回収率70.9%)であり,そのうち該当なし26施設を除く145施設について分析を行い以下の結果を得た.1.がん化学療法を受ける患者のために特別の献立を有している施設が52(35.9%)施設認められ,献立内容は加熱・無菌食22施設,化学療法食18施設,口内炎食15施設,個人対応食6施設,その他12施設であった.2.全施設ががん化学療法を受ける患者には特別な献立が必要であると回答していた.3.患者の食事ケアで取り組んでいる内容は看護サイドと栄養部門が連携をとり,食事がとれない患者に対応しているがもっとも多い記載であった.4.取り組まなければならない事柄としては,システムづくり,治療食としての献立設定,観察・介入・指導,環境づくりの4カテゴリーに分類された.多くの病院では積極的に食事ケアに携わっていたが,システムづくりや治療食としての口内炎食,嘔気・嘔吐食,味覚変化対応食などの献立設定が課題として残された. 続きを見る