1.

論文

論文
Okada, Keiichi ; 岡田, 慶一
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  62  pp.125-128,  2012-05-01.  北関東医学会
概要: Journal Article<br />【背景】経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy; PEG) が認知症高齢者に多数実\n施されている. 【目的】認知症高齢者へのPEG 造設には 賛否両論がある. 当老健の認知症高齢者への\nPEG 後家族アンケートを行いその有用性を報告する. 【対象と方法】PEG29 例の平均年齢は81.8歳.PEG\n後早期及び長期フォローアップアンケートを行った. 【結果】PEG 後早期アンケートでは29 例中27例\n93%はPEG にして良かった. 2例はどちらとも言えない意見でありPEG 後3ヵ月で死亡した. PEG にして\n良かった理由は点滴せず, 食事の時苦しまず笑顔が見えコミュニケーションがとれ面会が楽しみとなった.\n体重が増加した. 長期フォローアップアンケートは19 例中17例死亡し2例が生存. 死亡例は長期間生きら\nれ天寿を全うできた. PEG 後再入所しリハビリで寝たきりにならず良かった. 生存2例も面会が家族の楽し\nみとなっている.【結語】老健における認知症高齢者に対するPEG は本人の延命を計りQOL の改善と家族の\n満足度を向上させるので積極的に行うべきと思われる. 続きを見る
2.

論文

論文
岡田, 慶一
出版情報: The Kitakanto medical journal = 北関東医学.  60  pp.219-221,  2010-08-01.  北関東医学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />【目的】介護老人保健施設(老健)では認知症高齢者が急増しており, 高齢者の医療費の高騰は重要な社会問題と考えられる. 今回老健からの救急搬送例の受入れと結果 を検討した. 【対象と方法】当施設で経験した過去4年半で71例の高齢認知症救急搬送例が対象. アルツハイマー型認知症52例, 脳血管性認知症19 例, \n男性31例, 女性40例, 年齢は69~96歳平均84.5歳. 救急搬送例の症状は持続的発熱32例, 意識障害18例, 呼吸障害5例, CPA4例などの切迫した状態であった. 【結果】71例中60例(85.9%) が連携後方病院に搬送され, それ以外の症例も, 他の病院の受入れは良好であった. 診断は通常肺炎20例, 誤嚥性肺炎16例, CPA7例, 急性心不全5例, 脳出血3例, 心筋梗塞, 脳梗塞各2例など死に至る病が多かった. 搬送後死亡例は43例(60.6%) であり, 特に当日死亡12例の平均年齢は91.8歳と超高齢であった. 生存28例中21例(75%)が当施設に再入所した. 【結語】90歳以上超高齢認知症例の急変時は老健における看取り制度を導入すれば, 高齢者医療費節減, 認知症高齢者の尊厳確保にも貢献できる. 続きを見る
3.

論文

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上山, 真美 ; 内田, 陽子 ; 小泉, 美佐子
出版情報: 群馬保健学紀要.  29  pp.103-109,  2009-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は,自宅で生活をしている認知症高齢者の排泄行動と家族の排泄介護に影\n響する要因を明らかにすることである。対象は,A町お よびB町で開催された認知症の講習会\nに参加し,調査に同意を得た48人とした。方法は,自記式質問紙法とした。結果,自宅で生活\nをする認知症高齢者は,尿とりパッドを使用しながらトイレで排泄している者が多く,家族の\n介護では,時間を見はからい声をかけている者が多かった。認知症高齢者の排泄行動や家族の\n排泄介護に影響する要因としては,以下の2点が明らかとなった。①自力での排泄行動に影響\nする認知症高齢者自身の要因は,「年齢が高い」,「認知症のレベルが重い」,「手足の不自由さ\nがある」であった。②家族の排泄介護に影響する要因は,「認知症高齢者自身に手足の不自由\nさがある」,「介護する家族の年齢が高い」であった。 続きを見る
4.

論文

論文
奥村, 朱美 ; 内田, 陽子
出版情報: 老年看護学 : 日本老年看護学会誌.  13  pp.97-103,  2008-03-15.  日本老年看護学会
概要: application/pdf<br />Journal Article<br />本研究の目的は,介護老人保健施設入所中の認知症高齢者のニーズを明らかにし,ケアに必要なことを検討することである.対象は,A介護老人保健施設入所中の認知症をも つ高齢者で,言語的コミュニケーションが可能なもの11名とした.方法は1対1の半構成的面接で情報を収集し,ニーズを現している言動を複数の研究者でカテゴリー化した.結果,ニーズとして,《人とつながっていたい》,《自分の生活の仕方・ペースを保ちたい》,《自分で何かやりたい》,《健康を保ちたい》,《周囲の人にはこのように自分と接して欲しい》,の5大カテゴリーが明らかになった.各ニーズの背景には介護老人保健施設入所中の認知症者の特徴がみられ,各ニーズの背景を考慮した工夫をケアに取り入れることが必要である. 続きを見る