1.

論文

論文
武居, 明美 ; 福田, 佳美 ; 瀬山, 留加 ; 伊藤, 民代 ; 神田, 清子
出版情報: 群馬保健学紀要.  29  pp.11-20,  2009-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />要旨:本研究の目的は,外来化学療法における副作用症状の実態と特徴を明らかにし,看護支\n援の検討を行うことである。対象は,外来化学療 法を受ける外来がん患者84名。患者が副作用\n症状を記録した自己記録ノートから得られた副作用症状について,FEC,TXL,FOLFOX,\nTXT のレジメン別に分析を行った。その結果,最も出現頻度が高かったのは倦怠感であり,\nFEC においての出現頻度は100%だった。次いで頻度が高かったのは食欲不振,悪心,便秘,\n末梢神経障害であった。また,レジメン別に副作用症状の出現頻度,程度と持続期間が異なる\nことが明らかになった。これらのことから,看護師はレジメンに応じた副作用症状を具体的に\n把握し,患者に対して各々のライフスタイルに応じた支援や,副作用症状が重篤化しないよう\nに患者による自己記録を活用しながらの予防的な管理が求められることが示唆された。 続きを見る
2.

論文

論文
廣瀬, 規代美 ; 布施, 裕子 ; 藤野, 文代
出版情報: 群馬保健学紀要.  23  pp.55-62,  2003-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は,喉頭摘出患者の手術前後における失声の受けとめ方と認識について明らかにし,手術前後の情緒状態及び自尊感情の側面を含め失 声の受け入れに対する看護援助について考察することである。喉頭摘出予定患者を対象に,手術前後の計2回,半構成面接と気分プロフィール検査(POMS),Self-Esteem質問紙(SE)を用いて自己記入式質問紙調査,看護記録からのデータ収集を行った。面接内容についてコード化・カテゴリー化し,手術前後のPOMS得点及びSE得点を検討し,以下の結果を得た。1)患者は,告知以後,失声による不安や悲しみといった脅かしの中で喉頭摘出術を自己決定し,手術前から失声への心の準備がされたことで,手術後失声という現実を冷静に受けとめ,第二の人生に向けて前向きな態度がみられた。2)失声の受け入れは,患者の人生における対人関係やコミュニケーションの程度,社会的役割や趣味,職業,性格等が影響していた。3)POMS得点は,「抑うつ-落ち込み」「混乱」が,手術前に比べ手術後に低値を示した。4)自尊感情を示すSE得点は,手術前後において著名な変化はみられなかった。以上の結果から,喉頭摘出患者が早期に失声を受け入れ,社会復帰するための看護援助は,(1)手術の自己決定を含め,手術前から失声に対する心の準備状態を把握し,手術後の心理変化を捉え共有すること,(2)人生における職業や社会的役割,趣味,性格等から,コミュニケーション障害の重みを共有すること,(3)患者の置かれた状況をフィードバックし,人生のあり方を共に考えるコミュニケーションが必要である。 続きを見る
3.

論文

論文
吉田, 奈央 ; 佐藤, 香代子 ; 木内, 智美 ; 林, 由加子 ; 奈良, 美由紀 ; 佐藤, 玲子 ; 宮原, ゆき江 ; 田中, 倫子 ; 藤野, 文代
出版情報: 群馬保健学紀要.  23  pp.63-68,  2003-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />[研究目的]肺癌化学療法を受けている患者の心理的変化を明らかにすることである。[研究方法]調査対象は,肺癌のために化学療法を受ける患 者で研究参加に同意を得た6名。方法は(1)フィンクの危機モデルを基に作成された藤野の項目を参考にした危機質問紙,(2)市賑のProfile of Mood States (POMS)質問紙(金子書房)を用いた。(1)(2)を用いて,化学療法開始前日を1回目とし,2回目(7日目),3回目(14日目),4回目(21日目)の計4回,購査を行った。症状や治療経過や受け止め方についてはカルテ・看護師から情報を得た。[研究結果]対象6名の年齢は40代から70代で,性別は男性が5名,女性が1名であった。全員に肺癌関連症状が見られ,さらに化学療法に伴う副作用症状も認めた。 POMS得点は「抑うつ」尺度,「混乱」尺度が経過に伴い低下していたが,「怒り・敵意」尺度の毎回の平均値は変化を認めなかった。「疲労」尺度は1, 2, 3回目と比べ,4回目に低下していた。調査の3,4回目における危機段階は,4名が適応の段階に達し,2名が承認の段階であった。 続きを見る
4.

論文

論文
石坂, 邦枝 ; 阿久澤, 由里 ; 五十里, 美保 ; 田中, 倫子 ; 藤野, 文代
出版情報: 群馬保健学紀要.  23  pp.69-75,  2003-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />研究目的は,自家末梢血幹細胞移植を受ける患者のクリーンルーム入室前後の危機状態について明らかにし,State-Trait Anxie ty Inventory (STAI)との関連を検討することである。研究対象は研究に同意が得られた自家抹消血幹細胞移植を受ける患者5名。研究方法は,クリーンルーム入室前日,自家末梢血幹細胞移植後1日目(比較的体調が落ちついていると予測される),クリーンルーム退室後1日目に,STAIを使用し,経時的に調査を行った。また,Finkの危機モデルに基づく質問用紙を独自に作成し,クリーンルーム入室前・退室後に面接を行い,身体的・精神的状況を分析した。その結果,5名のうち3名はSTAI得点に変化がなく,2名は得点が高くなっていた。危機状態は,5名とも入室前から承認・適応の段階にあったが,移植と副作用に関する言動も多く不安や危機感を訴えていた。退室後においては個人を取り巻く環境と,疾患に対する理解により,衝撃から適応まで危機段階にばらつきを認めた。本研究から,自家末梢血幹細胞移植における患者の看護は,入室前後の不安と危機状態を把握し,個別に対応することが重要であると示唆された。 続きを見る
5.

論文

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狩野, 太郎 ; 大山, ちあき ; 神田, 清子
出版情報: 群馬保健学紀要.  21  pp.33-38,  2001-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />がん告知を巡る看護者判断の特徴を明らかにする目的で, 810例の入院がん患者について担当看護者に質問紙調査を行った。また, 調査結果 から告知率向上のための方策を検討した。その結果は以下の通りであった。1.がん告知(真実の告知)率は62.7%であり, 医師が行った告知と看護者が希望した告知は79.4%一致した。2.看護者が告知を望む上で考慮した理由(重複回答)は, 「病期・予後(71.1%)」が最も多く, 「理解度(55.4%)」, 「知る権利(55.1%)」「患者の年齢(54.4%)」「患者の性格(52. 続きを見る
6.

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大山, ちあき ; 狩野, 太郎 ; 神田, 清子
出版情報: 群馬保健学紀要.  21  pp.39-44,  2001-03.  群馬大学医学部保健学科
概要: application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は, がん専門病院と一般病院のがん告知に関する考え方の違いを明らかにすることである。対象はがん専門病院に入院中のがん患者 186名と, 10施設の一般病院に入院中のがん患者412名であった。医師の告知状況, 病名告知についての看護者の考え方などについて, 平成11年10月1日に病棟責任者記載による一斉調査を行った。その結果, 医師の告知状況は, 「がんまたは悪性腫瘍」として真実を告げている割合が, がん専門病院では84.4%であり, 一般病院の54.1%に比べると約30.0%高くなっていた。看護 続きを見る