※一部利用できない機能があります
がん化学療法に従事する看護師の抗がん剤取り扱いの実態と被曝への危機イメージ調査
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 五十嵐, 真奈美 ; 植原, 早苗 ; 石田, 和子 ; 神田, 清子
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 群馬大学医学部保健学科, 2005-03
- 著者名:
- 掲載情報:
- 群馬保健学紀要
- ISSN:
- 1343-4179
- 巻:
- 25
- 開始ページ:
- 63
- 終了ページ:
- 68
- バージョン:
- VoR
- 概要:
- application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />がん化学療法に従事する看護師の抗がん剤の調剤方法と防護方法,抗がん剤に対する危機イメージを明確にするため,全国のがん化学療法認定看護師を有する21施設,計630名の看護師を対象に質問紙調査を行った。その結果,実際に調剤を施行している看護師は64.5%であり,調剤時の保護具の装着率は手袋装着89.5%,マスク装着60.3%,ガウン装着42.8%であ … った。マスクやガウンを装着しない理由として「習慣がない」が圧倒的に多く,他に「知識がない」「忙しい」「面倒」などであった。調剤時の被曝経験者は48.7%であり,被曝内容は「手指に付着」「薬剤の飛散」が多かった。抗がん剤の取り扱いに関する教育は79.7%が受講していた。そしてSD法による抗がん剤に対するイメージは9項目全てにおいて高い得点であった。特に「危険」「有害」「毒薬」「細胞毒性」の項目で高得点であり,抗がん剤に対する危機意識は高いことが明らかにされた。また抗がん剤の教育受講経験の有無,被曝経験の有無,調剤の有無と抗がん剤の危機イメージとの間には有意な関係が認められた。これらのことから看護師の抗がん剤に対する危機意識は高く,抗がん剤が有害物質であるということは認識しているが,実際の取り扱い時に十分な防護方法が取られていないことが明らかとなった。今後,定期的な研修会を開催し抗がん剤やその取り扱いに関する知識の提供とガイドラインを導入して統一した防護方法を啓発する必要性が示唆された。 続きを見る
類似資料:
北関東医学会 |
日本公衆衛生協会 |
北関東医学会 |
北関東医学会 |
北関東医学会 |
群馬大学医学部保健学科 |
群馬大学医学部保健学科 | |
日本公衆衛生協会 |
北関東医学会 |
日本公衆衛生協会 |
産業医科大学 |