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喉頭摘出患者の失声の受け入れに関する検討 : Profile of Mood States, Self-Esteemの分析から
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 廣瀬, 規代美 ; 布施, 裕子 ; 藤野, 文代
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 群馬大学医学部保健学科, 2003-03
- 著者名:
- 掲載情報:
- 群馬保健学紀要
- ISSN:
- 1343-4179
- 巻:
- 23
- 開始ページ:
- 55
- 終了ページ:
- 62
- バージョン:
- VoR
- 概要:
- application/pdf<br />Departmental Bulletin Paper<br />本研究の目的は,喉頭摘出患者の手術前後における失声の受けとめ方と認識について明らかにし,手術前後の情緒状態及び自尊感情の側面を含め失声の受け入れに対する看護援助について考察することである。喉頭摘出予定患者を対象に,手術前後の計2回,半構成面接と気分プロフィール検査(POMS),Self-Esteem質問紙(SE)を用いて自己記入式質問紙調査,看護 … 記録からのデータ収集を行った。面接内容についてコード化・カテゴリー化し,手術前後のPOMS得点及びSE得点を検討し,以下の結果を得た。1)患者は,告知以後,失声による不安や悲しみといった脅かしの中で喉頭摘出術を自己決定し,手術前から失声への心の準備がされたことで,手術後失声という現実を冷静に受けとめ,第二の人生に向けて前向きな態度がみられた。2)失声の受け入れは,患者の人生における対人関係やコミュニケーションの程度,社会的役割や趣味,職業,性格等が影響していた。3)POMS得点は,「抑うつ-落ち込み」「混乱」が,手術前に比べ手術後に低値を示した。4)自尊感情を示すSE得点は,手術前後において著名な変化はみられなかった。以上の結果から,喉頭摘出患者が早期に失声を受け入れ,社会復帰するための看護援助は,(1)手術の自己決定を含め,手術前から失声に対する心の準備状態を把握し,手術後の心理変化を捉え共有すること,(2)人生における職業や社会的役割,趣味,性格等から,コミュニケーション障害の重みを共有すること,(3)患者の置かれた状況をフィードバックし,人生のあり方を共に考えるコミュニケーションが必要である。 続きを見る
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